1歳を過ぎると、もう赤ちゃんの時期を過ぎたから必要ないかな、と思われがちなベビーサイン。

おしゃべりを始めても、発音が不明瞭だったり、泣きながらしゃべると何を言ってるのかわからなかったり・・・。
言葉での意思疎通が問題なくできるようになるまでの期間は意外と長いものです。

実はベビーサインは、そんなしゃべりだしの時期にも活躍します。

おしゃべりを始めた次男が、「んちゃ」と言い出したのは、1歳半過ぎ。
「お茶ね、はいはい。」と言って渡しても、飲まず、次男はサインをしました。【電車】。
「あ!んちゃ、は電車のことね!」
電車は目の前にはありませんでしたが、思い出していたのか、「電車」と言いたかったようです。

別の日にまた「んちゃ」、と言った次男。
「電車?」と、サインをしながら聞き返した私に見せたサインは、【お茶】。
「今回の、んちゃ、は、お茶なんだね!」と、お茶を手渡すと飲みました。

またある時にリビングにて「んちゃ」と言い出したした次男、見せたサインは【お歌】。CDを流していたから、「おうただね。」と言いたかったようです。

次男の発する「んちゃ」には、3種類の意味がありました。
電車、お茶、お歌、と、区別して話しているつもりの次男でしたが、どれも全く同じ発音。

サインがなければ、「んちゃ」としゃべる次男を理解してあげるのはなかなか大変だっただろうな、と思います。

しゃべりだしの不明瞭な発音を理解するのは、親でも難しい。
そんな時にサインがあれば、お子様とのやりとりは、かなりスムーズになります。

1歳を過ぎてからでもベビーサインは全く遅くありません。
必ず役に立ちますよ!

文:野本ひさえ

【コラム筆者紹介】野本ひさえ
2014年に西尾市、2016年に岡崎市にて日本ベビーサイン協会認定
MeandFamilyベビーサイン教室を開講。自身の3人の子供達と3度のベビーサイン育児を経験。赤ちゃんとのコミュニケーションの楽しみ方をアドバイスし、楽しめる子育てをサポート。日本おひるねアート協会認定講師としても活動中。