ある日のこと、ベビーチェアに座る
三男、そばで洗い物をする私、
言葉を話す相手なら、洗い物をしながらでも会話は可能ですが、三男はまだ言葉を話しません。

ふと視線を向けると・・・
私と目が合った三男、笑顔でアピール。そして、サインを見せました。

【お茶】

3,4回そのサインを見せた三男。

「お茶をのんだよ!」とサインで言っています。

「お茶飲んだんだねー!」と応える私。

三男は、私の視線をつかむと、
待っていました!と言わんばかりに!
ニコニコ!
そしてサイン。

それは特に重要な事ではないけれど、
大したことではないけれど、
三男は言いたかったみたい。

「お茶をのんだよ。」
と。

サインがなかったらどうやって
私に話しかけていたんだろう?!
声を出していたかな⁉︎
トントン!テーブルを叩いていたかな⁉︎

そんな風に騒がれたら、
どうしたものか、と焦るかも!

赤ちゃんがママを呼ぶときは、
お世話の必要性がある時だと
思われがちじゃないでしょうか?

でもそうじゃなくて、
ただ単に、ママに伝えたい、言いたい、そんな瞬間を赤ちゃんは待っています。

そんな息子の気持ちに改めて気づかされた出来事。

こんな風に、
ベビーサインがあることで
私と息子達との日々は、
何気ないひと時でも会話がうまれる
日常でした。

文:野本ひさえ

【コラム筆者紹介】野本ひさえ
2014年に西尾市、2016年に岡崎市にて日本ベビーサイン協会認定
MeandFamilyベビーサイン教室を開講。自身の3人の子供達と3度のベビーサイン育児を経験。赤ちゃんとのコミュニケーションの楽しみ方をアドバイスし、楽しめる子育てをサポート。日本おひるねアート協会認定講師としても活動中。