ベビーサイン育児を経験したことがあるパパやママはよくご存知かと思いますが、赤ちゃんがサインを覚える瞬間というのは、その子にとって、その言葉が必要だと感じた時、ではないのでしょうか。

例えば、こんな我が家のエピソードがあります。

卒乳をした時期でごはんを食べることにも慣れてきた三男。よくお腹がすきます。

三男に【ごはん】(お米をたいたもの)というサインを見せました。食べながら、「ご飯だね。」とサインとともに 語りかけます。

すると次の日、出かけの公園先で なぜか、おでこの横を手でとんとん、 とする三男。

何だろう?その動き?と私の頭には ハテナが。

次の日には、キッチンで またその仕草をしながら何か泣きそうな表情で訴え始めました。

そうしてようやく!!私は気付き ました。三男の仕草は、先日私が 教えた 【ごはん】のサイン。

【ごはん】

とサインし、「ごはんがたべたい。」と伝えていたのでした。

公園でも【ごはん】と言っていた、と 後で気づいた私。三男は、私がいつも おにぎりを持ち歩いているのを知って いて「ごはんをたべたい。」と言って いたのです。

このように、1歳過ぎの子でも数回 見せただけのサインを覚え使いこなす ようになります。

必要性を感じた時の赤ちゃんの集中力や記憶力もなかなかのものです。

文:野本ひさえ

【コラム筆者紹介】野本ひさえ
2014年に西尾市、2016年に岡崎市にて日本ベビーサイン協会認定
MeandFamilyベビーサイン教室を開講。自身の3人の子供達と3度のベビーサイン育児を経験。赤ちゃんとのコミュニケーションの楽しみ方をアドバイスし、楽しめる子育てをサポート。日本おひるねアート協会認定講師としても活動中。